信州高山温泉郷 五色温泉「五色の湯旅館」

天候など、空気に触れることにより五色に変化する五色温泉

五色の湯旅館 手前が新館 奥が本館
ようやく涼しくなって行楽の季節がやってきたようである。
今日はちょっと天気が良いので久々に遠くへ出かけ、長野へ行ってみようと思う。
目指すは五色温泉(上信越道、須坂・長野東I.C降りて30分くらい)
東京から関越〜上信越〜高山村でおよそ4時間ほどかかる。
今まで東京近郊の温泉地が多いだけに、どうしても硫黄臭の強い温泉地に憧れる。
硫黄の香り、そして白濁色の温泉、少し熱めの温度!これがやっぱり温泉というものだろう!
朝8時に出発し、須坂・長野東ICに着いたのは12時前であった。
須坂の町を探索しているうちに腹が減ってきて、軽く食事をしようと、あちこち探すが
蕎麦屋が見当たらない。
長野に来たら蕎麦!山梨はほうとう、静岡はうなぎと決まっている。
市街をうろついても寿司屋、割烹、ラーメン屋などはあるが蕎麦屋がない!
こうなったら意地でも探して、蕎麦を食いたい気持ちが200%とアップしてきた。

素朴な板の看板につられてやってきた、そば屋「八丁の森」
少し市街を離れて走っているうちに「八丁の森」と、素朴な板で出来た看板が目に付いた。
そこへ行ってみることにした。1本道だが、丘の上へ上へと上がっていく。
そしてやっと丘の頂上のような広い天然の『駐車場』へと到着した。
車が1台駐車していて、少し年配風のご夫婦の先客だった。

天然の駐車場 見晴らしは抜群! 時々、鹿も見受ける
素朴な看板と同じで店も、民家に暖簾が掛かったような素朴な感じだ。
席へ着くやいなや、ここまでの運転のねぎらいで相方はビールを注文!乾杯をするのか
と思いきや、一人でググーと一気に飲み干した。
「あの〜、僕には?」
相方は、「あのね、あなたは運転なのね!旅館についてから 飲みなさいよ」
きつい言葉で、僕はただ眺めるだけ…じっと我慢の子であった。
運ばれてきた盛り合わせざる(十割更科、十割そば)800円、相方は十割天ざる1200円
腰があって旨いではないか。そばの太さが違っているところもあるがご愛嬌か。

ここが街の中でないから旨いのか、本当に旨いのか…ここまで来るだけの価値はある。
ちょっと腹ごしらえを終え、すぐさま五色温泉へ…五色の湯へは信州高山温泉郷(長野県高山村)の山奥にある。そこには山田温泉、五色温泉をはじめ9つの温泉場が並んでいる

途中にはいろいろと見所はある。雷滝もその一つ
およそ25分ほど走ったところでようやく五色温泉へ到着…五色温泉「5色の湯旅館」は、国道沿いにあり、手前に新館、奥に年季の入った本館がある。5色温泉とはその名の通り天候の変化によって五つの色に変わるのである。

本日の色はグレーに近かった。
乳白色、コバルトブルー、墨色、クリーム、濃緑等、微妙に変化する色彩は、まさに自然の妙と言うほかない。

源泉は無色なのに空気に触れると色が変化する。
露天風呂と内湯のある本館入口で大人500円を払ってとりあえず男女混浴露天風呂へ…
源泉を、水を加えず自然に冷まして湯船へ。豊富な湯量に恵まれているため、掛け流しで、源泉の成分をそのまま生かしているという。泉温はなんと86℃のラジウム含有の硫化水素泉。痛風、創傷、高血圧症、動脈硬化症、神経痛、糖尿病、リウマチ、肥満症などに効能は強い!

今日の泉色はグレーに近い。透明度はほとんどなく、浴槽の底は泥のようで、かき回すと濁って
黒っぽい湯の花が浮いてくる。泉温はちょうど良い39〜40度くらい。
そしてなんと言っても最高なのは、硫黄の香りである。かなり強い硫黄の香りが湯に浸かっているだけで匂ってくる。
耳に届くのは,谷川のせせらぎと鳥の鳴き声、風の漂い…浮世の想いを忘れ、大自然のなかの一つの「いのち」となってゆく…イヤ本当に極楽である。

男女混浴風呂…女性はバスタオルが必要?

奥の小屋が男性用脱衣場である
男女混浴だけにとなりの女湯からは若い娘が2〜3人こちらへ入って来ようとしていたが、いざ、来られると慌ててしまう。
下はバスタオルを巻いただけ、上はシャツをはおり、ズボンを片手に早々と引き上げ内風呂へと急ぐ!
内風呂は木造の山小屋風の中にある。4〜5人でいっぱい、四角い浴槽にカランは無い。
しかし、充満された硫黄の香りは、今までスーパー銭湯ばかり行っていると、こんな素朴な温泉がとてつもなく趣を感じ、実に、贅を尽くした素晴らしい温泉に来たようである。いや、来たのである。
それに、染色した様な美しさを感じる、薄グリーン色の泉色。

内湯からの眺め

何ともこの美しさ!硫黄の香りと全体が木造で出来ていて趣のある内湯


天井まで芸術的な感じがする木組みで出来た天井
足を入れてみたが、とてつもなく熱い!50〜55℃くらいだろうか。
それを2本の水道菅(?)が出ていて、5分くらい出しっぱなしで出水調整するのだ。
46℃くらいになったところでおもむろに足から入る。
足の先がジーンとしてくる。
熱いと言うより痛くなってくるが、我慢しながら入り続けるとある一線を越えて、
足から徐々に身体が熱くなってくるのである。
それを2〜3度繰り返すと、身体中の悪いものが熱消毒されたようなすっきり
した気分になってくる。

井戸水だろうか、2本の水で熱さを調整する。上がるときは止めて行く!

実に旨かった。飲泉用のコップが置かれている。
そんな温泉を飲泉すると、これまた何ともおいしいのである。
柔らかな喉越しと言おうか、胃に抵抗なくやさしく身体に入っていくのである。
喉が渇いていたのではなく、2杯目を飲み干すと3杯目も行けるのである・
いやあ、実に極楽!極楽!ずっとこんな生活を続けて行きたいと思うのは私だけではないはず…

世界中からのお客さんが…本館中に色紙が飾られてある。

帰るときにはここの老主人が見送ってくれた。
今夜はここへ泊まってゆっくりしたいところだが、この後の予定もあり、次の日のぶどう狩り
もあり、ということで湯上りに硫黄の香りが鼻につく、次の湯めぐりへと五色温泉をあとにした。
住 所 長野県上高井郡高山村五色温泉
電 話 026−242−2500
交通機関 車:上信越自動車道須坂長野東ICから約22km
施 設 立ち寄り湯OK 特に無し 駐車場(12台)
宿 泊 12室( バス、トイレ付6室 トイレなし6室)
料 金 本館 16,425円 新館19、050円
チェックイン15時 チェックアウト10時
入浴時間 10時〜15時 予約不要
定休日 無休
入浴料金 大人500円
入浴施設 内湯男女各1 露天風呂混浴1・女性1 貸切風呂2
浴室備品 シャンプー・ボデイソープは内湯のみ、内湯にカラン・シャワー無し
近くの温泉 蕨温泉、子安温泉、山田温泉、松川渓谷温泉、七味温泉、奥山田温泉、熊の湯温 泉、ほたる温泉
五色の湯旅館HP http://www.goshikinoyu.com/main.html
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